金龍山観音寺普賢院は、比叡山延暦寺を総本山と仰ぐ天台宗の寺院です。
所在地は、和名抄の信太の本郷にあり、元享元年(1331年鎌倉末)7月相馬孫次郎行胤により開基され、この地の信仰を集めていました。その後、一時荒廃にありましたが、寛文7年(1667年)幸俊上人の手により中興開山された歴史の古い寺院です。
中興五世聞慧は寺の歴史を詳らかにするために「常陸国信太郡信太村金龍山普賢院本尊阿弥陀如来略縁起」を記しています。
本尊の阿弥陀如来は、聖徳太子の命により秦の川勝に刻ませたものを、奥州塩地の庄司が入手し持ち帰ったものという言い伝えがあります。