普賢院では、桜の咲く時期、3月の終わりから4月初めの土曜日に子育水子供養会を行います。この日にお釈迦様のお生まれになった誕生仏を飾り「はなまつり」をあわせて行います。
この子育・水子地蔵供養会は、近隣寺院にご出仕をいただき、大勢の地域の皆様方のご参加をいただいて法要を行うものです。近隣の人たちの要望により平成5年から始めたものでこれまで24回ほど開催しました。
平成28年は4月2日(土)に開催いたしました。
来年は、平成29年4月1日(土)に開催予定です。
普賢院では、子育・水子供養の際にいろいろな方々をお招きして講話を頂いております。
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普賢院のお施餓鬼会は、毎年8月11日に開催いたします。
この日はお寺に檀信徒が集まり、新しく亡くなられた新霊のご供養とあわせて、ご先祖様のご供養、さらには有縁無縁、三界の萬霊に飲食を施す法会を行います。
お盆は8月13日~16日までの4日間、ご先祖様の霊をお迎えして追善の供養をする行事です。(東京などは7月に行う所もあります)
お施餓鬼はお盆と由来が異なりますが、多くの場合がお盆の供養に合わせて行われます。
お盆とは、詳しくは盂蘭盆会(うらぼんえ)と言います。
これはウランバナというインド語(逆さに吊るされた苦しみという意味)だという説と、イラクでは死者の霊魂のことをウルヴァンということからイラク語が起源だという説がありますが、死者が死後に苦しみを受けているのを救うための法要を行うことを言います。
「盂蘭盆会」によると、目連尊者(釈尊の弟子)が餓鬼道に落ちた母の苦しみを除こうとし、雨安居(雨期百日間の修行)を終えて精舎から出てくる修行僧に供養したのが起源でありますが、一年に一度使者がかえって来るという信仰と重なり、先祖の霊を迎えて供養する行事となりました。
中国では梁の武帝が西暦538年に始めたという記録があり、日本では斉明天皇の時代(大化の改新の少し後)西暦657年以来行われています。
盂蘭盆会は太陰暦(旧暦)の7月15日に行うものとされていますが、現在では太陽暦の7月15日に行う所と8月15日に行う所などがあります。
お施餓鬼は、施食会(せじきえ)ともいい、阿難尊者(釈迦の弟子)がお釈迦様の教えによって無数の餓鬼に飲食をしたことによって尊者自身も救われ、苦しんでいた餓鬼も救われたとされています。
この故事にちなみ、各寺院に檀信徒が集まり、施餓鬼棚を祀り、塔婆を立てて先祖の供養をするのと同時に、有縁無縁三界萬霊に飲食を供養し、生きとし生けるすべての生命に感謝する法要です。
先祖の霊を迎えるための精霊棚(盆棚)をつくります。
仏壇の前に飾る方法、仏壇とは別な場所に机を置く方法、専用の盆棚に飾るなど、地域により、またそれぞれの家により様々ですが、真菰(まこも)を敷いて位牌を奥に並べ、その手前に季節の野菜、果物、そうめん、浄水などをお供えします。
ロウソク、花、香炉の他、お盆にはナスで作った牛とキュウリで作った馬を置きます。現在はワラで作った牛、馬、ほずきなど、スーパーや八百屋さんで盆飾りのセットとして購入できます。
提灯を持って(省略でも可)お墓にお参りして、故人、ご先祖様の霊をお迎えします。 門口などでオガラを折って積み重ね迎え火を焚いたり、盆提灯に明かりを灯してお迎えすることもあります。
精霊棚はお盆の期間中、ご先祖様が居られる場所です。毎日お供え物を新たにし、家族で供養します。初盆の時は特に懇(ねんごろ)に供養し、親戚やご近所の方がお参りに来られますので、おもてなしをいたします。
心を込めてお迎えしおもてなしをした先祖の霊がお戻りになる日です。
精霊棚のお飾りやお供物を片付け、お墓参りをし、来年の再会とさらに家族一同力を合わせて先祖様のご恩に報いるため、いっそう精進することを誓う日でもあります。
門口や玄関先などでオガラを焚いて送り火とすることもあります。