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天台宗について

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天台宗は、今から1200年前傳教大師最澄(767年-822年)により開宗されました。
総本山は滋賀県大津市の比叡山延暦寺です。

天台宗では仏の教えを顕教(けんぎょう)と密教(みっきょう)の二つに分類します。
顕教は、仏が衆生の性質に応じて理解しやすく説かれたもので、自らを救い、他を利することを教えるものです。密教は、仏の悟りの世界そのものを示す秘密の教法で、仏と自己の一体を観念し、仏の神秘力威力の加護によって、仏の境地に達しようとするものです。

したがって、顕教と密教では法要儀礼方法も異なり、顕教で行う儀礼は、経典を読誦し、仏の教えを新たに心に刻み、日頃犯したあやまちを脱却することによって、仏教徒としての正しい日常生活を実践しようとすることが中心となります。それに対して密教の儀礼は、秘法による加持(仏・菩薩の尊い力が私たちに加わり、仏・菩薩と私たちがお互いに通い合い、交わり合うこと)・祈祷(加持の状態に導き入れるために祈り、人々の利益を守ること)が中心となっています。

天台宗の法要儀礼は、このように顕・密二教と、顕密併用とが用いられますが、具体的には顕教法要は法華三昧(ほっけざんまい。法華経を読誦し、懺悔し、滅罪生善の規範とする)と常行三昧(じょうぎょうざんまい。阿弥陀経を読誦し、往生極楽の指南とする)の二法、密教法要は光明供錫杖(こうみょうくしゃくじょう。光明真言によって滅罪息災の秘法を修す)が常用されています。

このような天台宗の二種の法要儀礼は、私たち自身の心の開発を重視しています。

詳しくは比叡山延暦寺のホームページをご覧ください (http://www.hieizan.or.jp)

天台宗は、比叡山延暦寺を開かれた伝教大師最澄上人が開宗された宗派です。
伝教大師はすべての存在が「仏」であるという法華経の精神に基づいて、比叡山に一乗止観院(のちの根本中堂)という草庵を結び、不滅の法灯をともして仏道修行に励まれました。

伝教大師は「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」と教えられました。
天台宗では大師の教えを現代に受け継ぐべく、昭和四十四年から「一隅を照らす運動」を展開しております。一隅を照らす運動は、自分自身が一隅を照らす人(菩薩)になるように努め、その輪を社会に繋げていこうという運動です。

天台宗『一隅を照らす』ホームページ

天台宗では平成24年4月1日から平成34年3月31日までの10年間を『祖師先徳鑽仰大法会』期間と定めました。
統一標語は道心 サブの標語は ~山川草木みなほとけ~ です。

・平成25年  1月14日 慈覚大師1150年御遠忌
・平成28年  6月10日 恵心僧都1000年御遠忌
・平成28年  8月18日 伝教大師御生誕1250年
・平成29年 11月 3日 相応和尚1100年御遠忌
・令和 3年  6月 4日 伝教大師1200年大遠忌